スピッツと武道館の関係性を考察す

「とげまる」の時もそうだったけど、ライブ後はスピッツネタがしばし続きますこと、ご了承ください（笑）。

ライブってのはすごいねー、あれからアルバム『小さな生き物』をガンガン聴いてますから。
正真正銘、「復活！」ですわ。

あぁ、もうアリーナツアー『FESTIVARENA』にも行ってしまおうかしら、とさえ思ってるもの。

アリーナツアーが始まるまでは、おそらくメンバーはオフなのよね？
ゆっくり休んでほしいわ～。

ライブ観て、あらためて思ったけど、マサムネ氏の負担感、デカくない？
歌って、演奏して、ＭＣの中心にもなってるんだからねー。

オフには『マサムネ氏はきっと旅に出る』んだろねー（笑）。
ま、ツアーだって旅のようなもんだけどさ。

さてアリーナツアーと言えば、日本武道館ですよ！
古参ファンはどう思っただろうか。

「やらないって言ったじゃんッ！」って憤慨してる人もいると思うけど、私としては「へー、やるんだぁ～」ってな感じ。

メンバーたちは近年、「武道館やらないって言ったっけ～？」とか「何でそんなこと言ったんだっけ～？」などとすっとぼけてるらしいけど。

証拠を載せちゃる（笑）　
↓　↓　↓
インタビュアー
「なんでスピッツって武道館でやりたくないの？」
草野マサムネ
「それは単に、あんまり大っきいスタジアムとかでやっちゃうと届かないような気がしてて。
でもイベントとかではそれこそ何万単位の人の前でやってるから、今はただ頑固んなって
『やらない！』つってるだけのような気もするんですけど（笑）。
ただね、地元と都市との格差というか。人口の少ない北海道のある街だったり九州のある街では千人とかのとこでやってんのに、東京だけ１万人のホールでやるのって、同じチケット代を払ってるのに不公平のような気もするし。
でも一方で東京の方がチケット買えない人が多かったりして。自分で勝手に決められるんだったら、東京は代々木オリンピックでやるけどチケット代半分にしようとかできるんだけど・・・
そうもいかないから。」　　　　　　　　　　
（ ロッキング・オン・ジャパン／９７年１１月号 より ）

つまりマサムネ氏は、大都市でやるライブだけ巨大な会場にしちゃうと、ステージからの距離が遠い分、お客に損をさせてしまう、という感覚らしく。

でも大都市は人口も多いから、それなりにデカい会場にしとかないと、チケットさえ手に入らない人が続出するわけで、私はそっちの方が不公平な気がするのよね。
だってファンなら、ライブには絶対行きたいわけじゃん？

「やらないって言ってたくせに！」って憤慨してる人に言いたい。
近年、武道館以外のアリーナ会場ではバンバンやってるわけでしょ？
憤慨するなら、その時点で憤慨すべきよ。

「会場が大きすぎて音楽や思いが届きにくい」という理由で武道館を避けてきたのなら、他のアリーナ会場だって同じじゃん。
「何で他のアリーナ会場はよくて武道館はダメなのか」という疑問がわいてくるじゃん。

もう本人たちも、そこらへんのつじつまが合わなくなっているのを感じ取って、今回の武道館ということになったのだと思う。

そしてさらに私個人の見解を述べさせてもらう。

確かに昔は、武道館ってミュージシャンのゴール的な要素が強かった。
武道館を制覇できたら、「一流ミュージシャン」の仲間入り、みたいな。

もちろんスピッツは武道館をゴールにはしてないし、意識もしていない。
なのに、あの「スピッツバブル」の時に武道館でやっちゃうと、「スピッツ、ついに武道館ライブ！」みたいに取り上げられちゃうわけじゃん。

周囲からも「ついにやりましたね！！」なんて声かけられちゃったりして。
本人たち、別に目指してたわけでも、浮かれてるわけでもないのに。
そういうことになるのが不本意だったんじゃないかなーと。

でも今は、超安定飛行なわけで、超ベテランなわけで、初の武道館をやったところで、「いやぁ、やりましたねぇ～！ これで一流ミュージシャンの仲間入りですねぇ～！」なんて言われるわけがない。もはや何の「とらわれ」も「しがらみ」もない。

そんな背景もあったりなんかして、今回の「武道館ライブ」に至ったのではないかと思うわけであります、ハイ。