なかったことにしちゃった芸人

ハゲる恐怖はいかばかりかと思う。

イケメンにもブサイクにも、平等に襲ってくる薄毛化。
どんなに気をつけたって、特別な手立てを施さない限り、どんどん進行していくのである。

『アメトーーク!』の「薄毛芸人」の回を観た。

別に観る気はなかったが、たまたま観てた。
だって、容貌ネタの回ってそんなに面白くないんだもの。話が広がりにくいからな。
悩んでる風に見せといて、あの人たち、結局それをウリにしてるわけだし。

そんなことより、品川とかスピードワゴン小沢を取り上げるような回の方が面白い。
底知れぬ闇が垣間見れるようで(笑)。

話を戻そう。
その「薄毛芸人」の回で、最初から感じてたコト・・・「宮迫だってそーだよな」。

いや、今でこそ、何を施したのか一見フサフサになってるが、かつてはヤバくなりかけで、周りからもイジられ、本人も抵抗し・・・みたいなやり取りをよく見かけたもんだ。

だから、薄毛芸人たちのエピソードを聞いて、「わかるわぁ~、オレもそうやったもん」みたいなコメントがポンポン出るかと思っていた。

しかし宮迫の口から出てくるのは、薄毛芸人への罵詈雑言。
過去に同じく薄毛で悩んでた人の言動とは到底思えないのである。

そして薄毛だったことを吐露することもなく、周りから「宮迫さんもそうでしたよね?」と言われることもなく、番組が終わった。

宮迫は薄毛だった過去を封印したいのだろうか?
そしてその気持ちに周りも感づいていて、触れないようにしているのだろうか?

本人も周囲も決して触れないことで漂う違和感・・そして、そこはかとない緊張感。
松ちゃんがいれば、「宮迫もそやんか」と言っただろう。

それとも、薄毛の過去を吐露しちゃうと、MCとしてツッコミづらくなるからだろうか?
ツッコんだ後に「オレも人のこと言われへんけどな」って言わなきゃならんから。

確かにこの回では、いつも以上に宮迫のツッコミが冴えてた気がする。
それは、同じ傷を抱える者ならではの、ツボを押さえたツッコミだったのかもしれない。

でもやっぱモヤモヤするので、いっそのこと薄毛芸人のヒナ壇に座っててほしかった(笑)。

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