自分の「持ってなさ」に翻弄される人たち

いわゆる「持ってる人」ってのがいる。

「持ってる」って、「ツイてる」とは微妙にニュアンスが違う。
もっと「運命(さだめ)」的なものを感じる。

「天才」と呼ばれるほど優れたスポーツ選手でも、オリンピックでどうしても金メダルが取れない人がいる。

何回挑戦してもダメ。
他の大きな大会では金メダルが取れるのに、本人が一番望んでる五輪での金メダルが取れない。

それは「ツイてない」のではない。「持ってない」のだ。
一流選手でも、持ってる人と持ってない人がいる。

持ってる選手は、劣勢な状況に陥って周囲が諦めかけてる時でも、その後巻き返して金メダルを取る・・・そう、体操の内村選手みたいに。必ず取る。毎回取る。

メンタルだけの問題じゃない気がしてくるのだ。
「持ってる」「持ってない」・・・深いなぁ。

そして今回、またもや「持ってない人」を発見した。

元バレーボール選手の中垣内氏。

選手時代、スーパーエースとして大活躍し、引退後は全日本のコーチをやるなどし、次期監督候補と目されていた。

しかしコーチ時代、五輪最終予選最終日の前日に、不倫相手を宿舎に連れ込んだ。
それを週刊誌にスッパ抜かれ、直撃取材に対しても、スポーツマンらしく(?)素直に認めた。

それを機に、バレーボール界からはほぼ追放状態。

あれから数年経ち、よほど適任者がいなかった(!)のか、10月に中垣内氏が全日本男子の監督に選ばれる。

そのニュースを報じる際に、当時の不倫問題まで持ち出されるのが気の毒ではあった。
しかし本人は「名誉挽回」とばかりに、はりきっていたと思う。

その矢先に、乗用車で人身事故を起こしてしまうのだ。
代表監督就任も白紙になる可能性が出てきた。

そうなると、よりによって「ゲス不倫」が話題になってる今年に、過去の不倫問題をほじくり返されただけの、単なる「恥さらし」で終わってしまうではないか!
(・・・ま、不倫なんてするから自業自得なんスけどね。)

どーしても、どーしても、代表監督になれない運命(さだめ)・・・やっぱ「持ってない」。
いや、万が一監督をやらせてもらえたとしても、何せ「持ってない」のだから、自ずと結果は見えている。

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